おはようございます。拓光です。年が明けてから初めての投稿となります。どうぞ本年もよろしくお願い致します。
2月は暦の上では春が始まる立春が訪れますが、まだまだ春とは名ばかりの寒さが続きますが皆様お元気でお過ごしでしょうか。
このブログ「旅する禅僧」はタイトルの名の通り、日々の出逢いや、旅をする中で発見したこと、考えたことをテーマにして毎回ブログを投稿しています。
今回ブログを作成するにあたってコロナ禍という自粛制限の多い中で、中々外出することが出来ず何を書いたらいいのかと正直悩んでいました。
この自粛生活の中ずっとステイホームをしていても気が滅入ってしまうと思い、車のみの移動であれば公共交通機関と異なり、他人と接する機会も全くないと考え、気晴らしに家族で久しぶりにドライブに出掛けることにしました。
車に乗って自分が住む市を少し離れるだけで心に降り積もったストレスが少し掃き清められたようなそんな爽快感を味わうことが出来ました。
そんな穏やかな空気の車中でふと妻とこんな話題になりました。
「あなたの座右の銘は何なの?」
「ちゃんと考えたことないけど、高校の卒業アルバムには一期一会と適当に書いた記憶があるなぁ」
と答えると、「お坊さんらしくていいね」と返ってきました。
帰路に就いてから「一期一会」という言葉を辞書で調べてみると、「一期一会」という言葉が仏教用語から成り立っていたことに驚かされました。
「一期」は、仏教用語の「一期」で人の生涯の間を表します。
「一会」も、仏教用語の「一会」で多くの人による集まり、会合を意味します。
この「一期」と「一会」が合わさって「一期一会」となります。
一期一会とは「一生涯に一度の会合」つまり一つ一つの出逢いは再び繰り返される事はないので、その時その時の出逢いを大切にしなさいという意味になります。
もちろん出逢いとは人と人だけのことだけではないと思います。例えばきれいな景色を眺めたり、芸術品に触れたりするのも一期一会だと思います。
出逢うものすべてに対して心を込めて触れ合い、その瞬間瞬間を丁寧に向き合うことで「一期一会」を大切にする心を積み重ねていきたいものです。