旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

(寒)風に吹かれて

旅する禅僧コラムをご覧の皆様、こんにちは。俊宏です。

 

 

先日、お檀家さま宅への月経の合間にトイレを拝借がてら某7と11の付くコンビニエンスストアに立ち寄りました。

ちょうど小腹がすいたため、軽食としておにぎり等を買ってお店を後にしたのですが、その際に店内にお檀家さんがいたらしく、後日、お会いした際に目撃談として報告をされました。

別にうしろめたいとかそういうことではないのですが、なんとなく身が引き締まる思いでした。

 

いやぁ、本当に人の目というのはどこにあるかわかりませんね。

 

 

特に、今は携帯電話がスマートフォンに代わり、カメラや録音機能付きの高性能な端末を当たり前のように一個人が持ち歩く時代になりました。

 

 

そんな現代の当たり前が「人の目」というものの次元を、以前とはくらべようもないレベルに押し上げたように感じます。また、そういうことが原因として起こるトラブルも、一昔前と比べると増えてきた印象を受けます。

更にSNSを通じて見聞きした情報を簡単に発信できてしまう為、輪をかけて事柄のスケールが大きくなりやすいようですね。

 

 

先日も、某有名芸人さんがスマートフォン内に残っていたデータを証拠として、ワイドショーなどで過去のスキャンダルを報じられていたのが記憶に新しいです。

 

 

道元禅師

~善悪の報に三時あり、一者には順現報受、二者には順次報受、三者には順後次受、これを三時という~「修証義:第一章総序」

 

 

 

このように道元禅師も仰っていることですが、自らがした行いは良いことも悪いことも必ず結果としてかえってきます。(今回の某芸人さんの件についての問題の行動が報道されているとおり事実としてあったかどうかに関してはひとまず、置いておいて)

 

しかし、先にも触れましたが、そのリターンの速度と大きさが一昔前とは比べようもなく、早く大きくなっています。そんな風潮が良いのか悪いのかはさておき、はたして世の中は便利になったのか不便になったのか、寛容になったのか不寛容になったのか、、

 

ボブディランの言葉を借りてここは「答えは風の中」とでも言っておきましょうか。

 

 

 

季節柄の天候不順の影響か、ここ最近もやもやがとまらない谷俊宏が北国の寒空よりお送りしました(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結びとしては些か沈んだ空気になってしまったので、ここで先日、当寺院の仲間入りをしましたうちの犬っころをポスティングしておきます。どうぞご査収くださいませ。