旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

紅葉で我おもう

こんにちは、哲真です。

 

寒さが一層厳しくなってきました。皆様、体調を崩さないようにしてください。

 

11月は、文化の日勤労感謝の日など祝日があったり、アメリカ大統領選挙、またボジョレーヌーボーが解禁になる月でもあります。

 

そんな中境内を散策していると、紅葉が大分進んできていました。境内には扇型の葉が特徴のイチョウの木があります。それはかなり大きなイチョウの木です。大分黄色く色づいてきていました。

 

イチョウを調べてみると「生きた化石」と呼ばれているようでした。新生代の氷河期などで様々な種類のイチョウは衰退し、約170万年前には現在のイチョウ一種のみを残して他の種は絶滅したともいわれているからだそうです。そう考えるとかなり趣深いものがありますね。このイチョウ生きた化石なのかとしばらく触れておりました。

 

樹木は、枝葉を広げ種を落とし、その種が成長してまた種を落とす。ゆっくりでありますが、着実に広がっていくものです。少しずつを繰り返し繰り返し行うことはたやすいことではありません。多くの時間を必要とします。これは功徳を積むことと似ているかもしれません。

 

東日本大震災の復興計画で樹木を植えるということが盛んに行われました。樹木があった元の姿に戻す為であったり、津波到達地点の目印にしたりと目的は様々だったようです。樹木は人々の目標にもなり、励みにもなっているのかもしれません。

 

樹々は、目標や励みにもなりますが、災害時には倒木などにより人々に怪我を負わせることがあります。私も落ち葉が溜まっているところを歩いていたら、足を滑らせ転んで怪我をしてしまったこともあります。様々な側面を持っています。

 

紅葉で黄色に色づいたイチョウの木を見ながら、いろいろな事を感じさせられたと同時に、イチョウが色づいた後は落ち葉となるため掃き掃除が待っていることも思い出し、皆様の足元に影響がでないよう綺麗にしなければ!と目標も持たせていただきました。

 

やはり、自然は良いものです。皆様も時間がある時は自然に触れてみてくださいね。

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