こんにちは、哲真です。
いよいよ年末ですね。今年最後の投稿です。
今年一年を振り返ってみるとコロナに始まりコロナに終わったという感じでした。このブログは「旅する禅僧」ですので、旅がキーワードになっていますが、その旅が今年は制限されてしまいました。
そんな中でも、お寺にお参りにくる方々は多くいました。これはコロナ禍で何とかしたいという想いや、いつもお参りしていたからなど様々な理由があったはずです。移動が制限されてもお寺にはお参りがあるものだなと気づかされました。そして私が旅をしなくてもみんなが旅して来ることがある場所だということを認識させられました。
吾唯知足という言葉があります。これは「われ、ただ足るを知る」という、簡単に言えば「今あるもので十分であると知ること」です。
コロナ禍で外出が制限されたり、飲食店や買い物も自由に行きにくい年でした。それでは生活ができなくなってしまったかといえばそうではありませんでした。また、必要以上に物で溢れかえっているような生活をしていたことに、気づかされた一年でした。マスクなどは買占めも話題になりましたが、皆が購入できようにと買占めを控える人もいました。自分だけ良ければ良いということではなく、皆も良くなるようにと行動される方が多くいたのです。それこそ吾唯知足に繋がるのではないかと思います。何が自分にとって必要で何が不要なのかをきちんと見極めることが大事なのだと思います。
また、押印の文化もこのコロナで問われだしております。今自分が必要な物、もしくは世の中に必要な物を見極める力が問われているのかもしれません。
世の中いろいろ変化があります。その中で必死に生きて様々な経験をし、成長していきます。それこそが生きるということなのかもしれません。
来年はコロナが収束し、もっと経済も含め皆が活発に行動できるようになる事を願っております。
年末は、大雪となるところがあるようです。皆様気を付けてお過ごしください。
そして、よいお年をお迎えください。