旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

3.11

皆さん、こんにちは。哲真です。

 

今日は、東日本大震災の発生から9年となります。

被害に遭われた地域だけでなく様々な場所で、追悼式や法要が行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で多くが中止となりました。

 

東日本大震災が発生した当時、私は長野県に住んでおりました。実家は東北でしたので、発生当時実家に連絡しても全く繋がらず大変心配した記憶が残っています。

 

そんな私が、縁があり現在は宮城県に住んでおります。

海沿いの地域は甚大な被害を受けました。あれから9年が経ち復興も進んでいますが、道路などの工事はまだまだという感じです。それにまだ行方不明者も多くいます。

私がここにいる意味、そしてこの縁とは何なのか考えさせられます。

 

先日、安居時代の仲間が私の元を訪れてくれました。せっかくなので、南三陸を案内させていただいた際、

「復興が進んでほとんど終わっているのかと思っていたけど、まだまだこれからなんだね。」

とおっしゃっておりました。

 

東日本大震災の発生以後、毎年3月11日に法要を行っていた寺院も今回は新型コロナウイルスの影響で中止、もしくは規模を小さくしたところが多いそうです。そんな中でも決して風化させてはならないもので、同じような地震津波の被害にあわない為に、語りつなげていかなければなりません。

 

新型コロナウイルスは、マスク不足、トイレットペーパーやティッシュまでなくなる事態となりました。それらが店先に並ぶと我先にと買い求める客。本当に必要としている方に行き渡らないという事態。

その一方でマスクを無料配布している方もいたようです。人と人とのつながり、助け合いが大事なのだと気づかされます。

できるだけ早く、事態が収束することを願います。皆様方もくれぐれも.ご注意、ご自愛くださいますようにお願いいたします。

 

こんな時だからこそ、皆様ができることをしていきましょう。手を合わせていただくだけでも供養になります。

 

東日本大震災の発生から9年。ご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

合掌