旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

日々

こんにちは。哲真です。

 

新型コロナウイルス(COVID-19)の緊急事態宣言の延長が決まりました。これから一ヵ月まだまだ自粛生活が続きます。身体を動かしたりなど、リフレッシュするように心がけて生活をしてください。

 

人類はウイルスによる被害は歴史的に何度もありましたが、それを乗り越えて今があります。必ず乗り越えられます。共に協力していきましょう。

 

コロナ禍の為、家での生活も多くなり、体を動かしたり、今まであまりできなかった片付けや、物を直したりするようになり、日々の時間の過ごし方が今までと変わってきました。毎日、工夫しながら生活するようになってきました。

工夫とは、「よい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと」とあります。禅宗では、「禅の修行にひたすら打ち込む」ことを指します。

 

禅の修行では、食事、お手洗い、入浴中は話しをしません。もちろん坐禅中も無言です。そして、掃除は徹底的に行います。

経本を持ってお経を唱えるときも目の高さまであげ、口元が経本で隠れるような形で行います。

最近思ったのですが、これは、ウイルス対策の一つになっていたのかもしれません。飛沫感染を予防し、ウイルスを掃除して失くすということを日々行っていたのです。禅の修行にひたすら打ち込むという工夫により、自分自身と周りの方々をウイルスから守るという術の一つだったのかもしれません。

 

皆様においても「毎日5分だけ体を動かすようにする」「新たな料理に挑戦してみる」「飲食店でテイクアウトを始める」など、ニュースを見ていても様々な工夫をしているなと感心させられます。

 

物事を一つ会得するのに形や順序などを知り、マネをすると思います。そして真似事ではなく自分のものにする為に工夫をします。工夫とは物事を会得する為に用いられるものです。

皆様は工夫をして生活をしています。それは、このコロナ禍での生活を会得しようとしていることになります。

今を一つ一つ楽しみながら工夫をして乗り越えていきましょう。

 

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