旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

自信を無くしているあなたへ

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染葉の候、皆様におかれましては
残る暑さに苦しみながらも少しずつ訪れる秋の
香りに期待を寄せておられるかと存じます🍁
慎んでお見舞い申し上げます*

光彬(コウヒン)と申します。
私の住む山梨県では、盆地という地形のせいで
日中の太陽光は全て人々の住む中心地へ集まり
日本でも1、2を争う炎暑地です。
ですが、お盆を過ぎてみればちょっとずつ
葉の色が変わって参りました。有難いことです。


最近、私の幼なじみの友達が
男の子をご出産されました。
まだ生まれて日が浅いのですが、会わせて頂いて、手を握ったり足をコショコショするとほんのり
嫌がったり笑ったりと、豊かな表情を見せてくれました*
かわいい、かわいい(о´∀`о) と眺めながらも、
いつも思うことがあります。
まだ自我の出る前の、生まれたての子達は
どんなことを考えているのでしょうか?

「お腹すいた~。」「あ。またこの人来た。」
「隣の女の子、かわいいな」「この家に生まれて、僕はどうなっていくんだろう。」

などと考えているのでしょうか??
正解は分かりませんが、
想像すると楽しくなりますね♪(笑)


短い面会を終えて病院を出ようとすると、看護師をしている高校の時の友達に会いました。久しぶりだったので事情等も含めて話し込んでいると、ひどく落ち込んだ様子で、中々仕事が覚えられず他の仕事が出来る人と比べてしまう、そうするとやる気が全く出ない。辞めたいと言われました。
その時には時間になってしまったので何も言えずお別れしました。


我々は生きている間にたくさんの壁にぶつかり、その壁を乗り越えようともがきます。楽々乗り越えられる人もいれば、乗り越えるのに相当の努力を要する人もいるでしょう。私自身にもそういった経験はありました。

修証義というお経の中には、
「仏祖の往借は吾等なり。吾等が到来は仏祖ならん。」
という一節が出てきます。仏様、そしてどんなに尊いと崇められる偉い人も、昔は普通の人と同じでした、そして、修行を経てその尊い祖師方と同じようになれるよう一生懸命務めなくてはいけません。ということです。

どんなにもがいても良いのです。
カッコ悪くても、惨めでも。
赤ん坊は何も解らず、親や周りにいる人のしていることを真似て、手足をバタバタさせ、ニッコリしたりムッとしたり、自分で動こうとして生きる知恵を身に付けていきます。赤ん坊の時に持っているその力が、大人になってから無くなってしまうということはありません。

今のもがきは、明日の自分を、そして未来の自分を生きるための大切なものです。あがいていきましょう*


忘れていたことを、私も幼なじみのお子さんから教えて頂きました*今日からまたもがいて生きたいと思います*

長文につき、失礼致しました( ´`)
光彬 合掌