旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

毎日が違う一日

こんにちは!光彬です!
師走に入り、忙しい日々をお過ごしの事と存じます。
今年も残すところあと20日程でしょうか。
皆様にとってはどんな一年でしたでしょうか?

先日のご法事のあと席のことです。
七回忌のご法事を務めさせて頂き、
色々なお話をしておりました。
食事も進み、一段落したところで
子供達がなにやらこちらに興味があったのか
近くをうろうろしていたので
話しかけてみました。

四人の男女のかわいい子供達でした。
今流行りのアニメや、学校で話題のこと、
おじいちゃんが好きだったもののことや、
遊んでくれた時の話をしてくれました。
ちょうど100歳で亡くなられた方でした。

子供相手であったこともありましたが、私は、
100年なんて長い時間を過ごして
すごいねおじいちゃんは!
きっと素敵な毎日だったね*と言いました。
すると、1人の子が、
毎日おんなじじゃないから分かんないよ!と
笑いながら言いました。

その言葉に私は恥ずかしさと共に
改めて考えさせられました。
毎日漫然と生活してしまっているからこそ
出てしまった言葉でした。

修証義というお経の中の教えにも
"この一日の身命は尊ぶべき身命也"
とあります。
この身は脆弱でこの心は捉え難く不安定で、
さまざまな感情に振り回される我々ですが、
朝起きるいうご縁に
巡り会えたなら、奮起してその1日を全力で
生きなくてはなりません。

子供に改めて教えてもらったこの事を
私自身が実践し、残り少ない令和元年を
頑張りたいと思います*
どうか皆様も悔いの無い残り20日ほどを
お過ごし下さいませ*


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