旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

ほどほどに

こんにちは、哲真です。

 

立夏を過ぎ、暑い日が続くようになってきましたね。これからは梅雨の時期にもなってきますので、天候による体調の変化に注意してください。

 

最近、「やりすぎ」はいけないということを痛感させられる事が起こりました。

 

白黒の猫と黒猫の二匹のネコを飼っています。白黒猫は家に籠りきりで、のんびりと毎日を過ごすのが好きなネコです。黒猫は境内を走り回って活発なネコです。

 

3月の末、黒猫の方が突然やたらとそこら中に「穴」を掘りだすようになりました。どこでも掘って掘って掘りまくりです。花壇も掘って球根が台無しになったりもしていました。ちょうどその頃、野良猫が境内をうろつくようになり度々いがみ合いをしていました。その為みんなで「どうしたんだろうね?そこら中にマーキングしているのかしら」と話していました。翌日になってもあちこちに穴を掘り続けています。しかし夕方になると目が虚ろになり普段の活発さが消えてしまいました。抱っこをすると叫び、嫌がります。そこでお腹を見ると、はれ上がっているではないですか!!!急遽、動物病院に連れていくと尿管結石で尿が膀胱にたまって破裂一歩手前ということでした。すぐに処置をしてもらい何とか一命を取りとめました。

 

尿管結石になった原因はストレスなどもあるようですが、毎日の食生活に影響を受けるということでした。原因として考えられるのは大好物の餌を毎日、毎食与え続けたことによる、ミネラルの過剰摂取だと思います。

 

何事も、やり過ぎず、やらなさ過ぎず、適度が重要です。お釈迦様も苦行では悟りを開くことはできず、坐禅により開かれました。自分に厳しくし過ぎても良い結果が得られるとは限りません。精一杯真剣に打ち込むことは大事です。ただ身体や精神を壊すまでやることが重要なのではなく、自分自身ができる範囲内で精一杯することが大事なのです。

 

今回黒猫が病気になって、好きだからと過剰に与えすぎたことを反省し、何事にも適度な塩梅が大切なのだと考えさせられました。

 

もし、ネコが穴を掘ってばかりいる、もしくはトイレばかり行く時は、尿管結石を疑ってくださいね。