旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

戻りつつある日常

みなさんこんにちは尚真です。最近は雨が降ることも多く、東海地方から九州・沖縄にかけてはすでに梅雨入りの報せが届いています。わたしの住む関東地方もそろそろ梅雨入りでしょうか。

 

また今週末は今年最初の台風が接近しています。大雨の予報が出ている地域にお住まいの方は、十分にお気を付けください。

 

去る5月8日に新型コロナウイルス感染症は5類感染症に分類が変更となり、インフルエンザなどと同様の扱いになったのは皆さんもご存じの通りと思います。

 

新型コロナウイルスの脅威がこの世から全て消え去ってしまった訳ではありません。しかし今までの自粛生活で色々なことを我慢したおかげで、少しずつ本当の意味で元の生活を取り戻し始めたように感じます。

 

 

今年はちょうどサッカーJリーグの発足30周年という事で、先日、新国立競技場での記念マッチが行われました。私の地元である茨城のチーム、鹿島アントラーズの試合という事もあり観戦に行ってきました。

 

コロナ禍ではこのブログのメインテーマでもある「旅」であったり、大人数での会食など、様々な行動制限がありましたが、スポーツの試合や音楽ライブなどの大規模イベントも行動制限の対象となっており、一時期は無観客で試合を開催している時期もありました。

 

Jリーグは入場者数の制限や声出しによる応援などを、運用試験を行いながら段階的に解禁していき、今シーズンからは制限を緩和し、コロナ前の状態に近い形に戻して開催されています。

 

そもそも、新国立競技場自体も東京オリンピックに合わせて改修された総合陸上競技場です。その東京オリンピックもコロナの影響で開催が一年延期されてしまったので、新国立競技場もコロナ禍の余波を受けています。

 

対戦カードは鹿島-名古屋。Jリーグが開幕した30年前と同様のカードが組まれました。当時の対戦では、後に日本代表監督も務める、サッカーの神様ジーコハットトリックもあり5-0の大勝でした。

 

当時私は小学生でしたが、次の日の学校でのフィーバーぶりは今でもよく覚えています。それまではスポーツと言ったらプロ野球の巨人か西武かでしたので、地元にプロのサッカーチームが出来てとても嬉しかったのを覚えています。

 

当日は試合前からスタジアム周辺は大賑わい。腹ごしらえを済ませて試合開始を待ちます。その間にこの30年間を振り返るメモリアルムービーがモニターに流れ、懐かしさと共に自分の年齢を実感させます。

 

いつもは動画配信サービスで試合を視聴していますが、現地観戦だと臨場感が全く違います。プレーの迫力と声援の大きさに鳥肌が立ち、想像していた以上の大興奮でした。

 

試合内容も取るべき人が点を取り、守備も無失点に抑え2-0の完勝。勝ち試合にコロナ禍での様々な自粛生活のうっぷんも晴らすことができ、コロナ以降で一番の出来事となりました。

 

 

コロナ禍では自粛の余波を受けて、私たちもお寺でのお盆の法要などは規模を縮小したり、参加人数を減らしたりと、感染対策を行いながら規模を縮小する形で執り行ってきました。

 

しかしこのような社会の時勢を踏まえて、お寺での法要も引き続いての感染対策は行いながら、少しずつ以前の形に戻りつつあります。

 

先週末に近隣のお寺に法要のお手伝いに伺う機会がありました。準備をしている間、まだお檀家さんも遠慮して参加者は少ないんじゃないかと話していましたが、いざ時間になると多くのお檀家さんが見えました。

 

どのような状況でもお勤めは変わらず行いますが、やはり多くの方と一緒にお勤めした方が緊張感もありますし、その分充実感もあります。お経をお唱えする声も心なしかいつもより大きくなっているのを感じました。

 

久しぶりに多くのお檀家さんと法要をお勤めすることができて、少しずつですが以前の生活が戻りつつあることを、自分の身を持って実感する事が出来ました。

 

もう5月も今日で終わり、一年のうちの半分近くが過ぎてしまいました。残りの7か月の間に、もっともっと多くの日常を取り戻せるようになると良いなと思います。

 

試合後のスタジアムは最高の雰囲気でした