12月に入り、令和4年度もいよいよ佳境に突入しましたね。
去年までの数年間のこの時期は、日が暮れるタイミングがどうしても早くなるし、地域柄、雪も沢山降るし、そこに相まっての歳末特有の得も言われぬ焦燥感にかられてなんだか悶々としておりました。
が、今年の12月はいつもとは違う。
皆さんももうお気づきかもしれませんが、あの4年に一度のサッカーの祭典、そう
がまさしく今、絶賛開催中であるからです。
こんにちは、俊宏です。
「4年に一度の~」で言えば、今夏、日本がホスト国として開催した東京オリンピックも大変盛り上がらせてもらいましたが、
個人的にはワールドカップの四年に一度感についての方が正直、感情の高揚は上回ってる次第であります。
今回の大会までに日本代表は1998年のフランスワールドカップに初出場してから7大会連続の出場となり、これまでに数名の監督がその度に指揮をとられました。
その歴代監督のなかで私が特に印象に残っているのが、今年、惜しくも亡くなられてしまったイビチャ・オシム氏です。
このイビチャ・オシム氏(1941~2022)は旧ユーゴスラビアのサラエボで生まれ、若い頃はプロサッカー選手として国内外のチームを渡り歩き、そして引退後の1979年には地元サラエボのプロサッカーチームの監督に就任。
そこで監督業のキャリアをスタートさせます。選手としても大変活躍されましたが、特に指導者としてクラブチームや母国代表チームを率いた際の経歴が華々しく、それらを携え2006年に当時の日本代表チームの監督に就任されました。しかし、その1年後に病に倒れ、残念ながらそこで日本代表監督を退きました。
わずか1年間のオシムJAPANでしたが、当時のオシム監督が展開した魅力的なサッカーは今でも鮮明に目に焼き付いております。
今回の森保JAPANも素晴らしい戦いを繰り広げておりますが、やはりオシム監督があのとき辞めずに続けていたら,,,といった「たられば」がどうしても出てしまうのは私だけではないはずです。
さて、そんなイビチャ・オシム元監督ですが、同時に哲学的ともいえるような発言を多くする「名言メーカー」でもありました。そんな数ある名言の中でも個人的にグッときた言葉を一つご紹介させて頂きます。
「人の頭ではなく、自分の頭で考えなくてはならない。」
自国の内戦という、非常に険しく難しい経験をされたオシム元監督の口から出るからこそ、ある種の真実味みたいなものを感じる言葉ですね。
確かに何かにすがったり、頼ったりする事はまったく悪い事ではありません。しかし、お釈迦様は入滅(=亡くなること)の際にお弟子様方に対して、「私の亡き後は正しい教えを胸に、自分自身を頼りとして生きなさい。」と仰いました。これを仏教用語で「法燈明・自燈明」といいます。確かに授かった教えだとか、尊い言葉を守っていくことは大事なことですが、それを受け取ったままにするだけでなく、それを自分の中に落とし込み、考え、そして自ら実践していくことこそが人生を送るうえで大事なことなのです。そしてその姿こそが1つの真理だと私は思います。
まさしく、言葉は違えどこのお釈迦様の言葉とオシム元監督の言葉は同じことを伝えているのではないでしょうか。
従来の物事の価値観や、既存の流れが大きく、目まぐるしく変わってきている現代。この混沌とした世の中でこれらの言葉を指針として私たちそれぞれが実践し、より善く、そして正しく自分自身の人生を送っていきましょう。
追記:
12月5日、我らが日本代表はクロアチア代表に惜しくも敗れてしまいましたが、多くの感動を頂きました!ありがとう森保JAPAN!!