旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

富士登山

こんばんは、禅信です。

一日遅れの投稿失礼いたしました。

 

 

子供の頃は一日がとても永く感じ、授業と授業の合間の15分休憩であっても

ボールを抱えてグランドに走ったり、週間コミックも読み終わると続きが発売

されるまでの一週間がとてつもなく永く永く感じたものです。

 

 

それが大人に成るにつれて、一年があっという間、一週間なんて気が付くと期日

が過ぎてるといった具合であります。

 

そんな事で昨日が投稿の期日だったのですが気が付いたら今日だった訳であります。

 

 

大変失礼いたしました^^;

 

 

 

7月の終わりの事ですが、友人に誘われて富士山に登りました。

 

 

一緒に行く友人もジムの仲間なので登りきる体力は大丈夫だろう思っていましたが、各々初めて登る高山だったので低酸素のことや低気温なことなど様々な不安もありましたが、

富士登山はいつかしてみたいと思っていましたので、当日までに準備を揃え地元の低山で練習を重ねて当日に備えました。

 

 

 

当日は、20時頃道の駅すばしりに車を停めてタクシーで5合目「須走ルート登山口」からのぼりはじめる予定でしたが、ちょうどオリンピックの自転車競技の日程が重なってたこともあり全くタクシーが捕まらず。

慌ててタクシー会社に電話をかけて回り、諦めかけていた22時過ぎにようやくタクシーが捕まり何とか5合目にたどり着きました。

 

 

登山道は真っ暗でしたが準備してあったヘッドライトと天気が良かったので満点の星空の下一歩一歩登り始めました。

 

 

山頂まではおよそ7時間、5合目~7合目までは森の中をひたすら歩き時々木々の隙間から見える星空の近さ輝きに感動し、フィンランド式サウナのヴィヒタに包まれるような白樺の香りに癒されながら進みました。

 

獣が出てきそうな森を抜けるて7合目~8合目では植物の様子も背の低くなり溶岩石がゴロゴロと目立つようになってきます。登り始めが遅くなってしまったので、空は徐々に明るくなりご来光の時間が迫った為、山頂でのご来光は諦め8合目の山小屋でご来光を待ちました。

 

8合目は標高が3000mを超えるので空気もだいぶ薄くなり気温も10度を下回ります。それまでは歩き続けていたので暑いくらいでしたが、ご来光を待つ間は休憩も兼ねて30分ほど座っていたので急に寒さを思い出して上着を羽織り山小屋のホットコーヒーで暖まりながら日の出を拝みました。

水平線から少しずつ顔をのぞかせる太陽は毎日見るモノですが、普段の太陽よりも数段きれいで、太陽にあたっていると体も暖まりとても尊いモノに感じました。

 

 

ご来光を拝み気合を入れなおして山頂を目指します。

 

8合目からは山頂が見えるので近く感じますが、10歩ごとに休憩をするのですごく時間がかかります。

山頂を見てもご来光を待つ人はまばらで、登山客も少なかったので富士山を貸し切りで登っているようで贅沢な初登山でした。

 

 

無事登頂を果たし、山頂でしばらく景色を楽しみながら御鉢巡りをして帰路につきます。

 

下山道は、「須走」の名前の通り長い坂道が続くので、半ば走りながら坂道を下りました。

 

 

のぼりは暗かったので気が付きませんでしたが、帰りの下山道にも、途中合流する登り道や山小屋にもごみは一つもなくとても気持ちよく富士登山を終える事が出来ました。

「ごみはゴミ箱に」プラスチックごみなどの問題もありますが、自然を歩いてみてそこにあるべきでは無い物は、ごみ箱にいれて処分をする。道徳にも響く登山となりました。

 

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富士山頂



永平寺の廻廊にあるごみ箱には、「護美箱」と書いてあった事をふと思い出したので最後に紹介させていただきます。