皆さん、こんにちは。向月です。
9月に入り、急に寒くなったり、そうかと思えば梅雨のような蒸し暑い日が
あったりと、服装に困る天気が続きますね。
お寺での生活では、境内の掃除(作務)やお墓参りでお経を読んだりと
屋外での活動が意外と多くあります。
私は毎日夕方のニュースなどで、天気予報を確認することにしています。
明日は晴れるのか雨なのか、暑いのか寒いのかをチェックしています。
最近、天気予報では「経験したことがない豪雨」や「観測史上の最高の気温」、
「去年の○○倍の花粉」など良く聞きます。
毎年なにかしらの気象災害が起こっているように感じます。
私の師寮寺(師匠のお寺)のある島根では、
今年7月~8月に大雨に見舞われました。
8月はお盆の時期です。今年もお檀家さんのお宅を周り棚経を
お勤めさせていただきました。
お盆の始まる8月初旬は毎日が猛暑(酷暑?)でした。
夕立も降らないカラカラの天気。
しかし、8日から9日にかけて台風が九州から中国地方を直撃しました。
8日の昼過ぎから天気は下り坂、夕方には雷と土砂降りの雨。
仕舞いには、停電まで起きてしまいました。
停電になると、当然ですが照明もテレビもエアコンも電子レンジも
何もかも使えなくなります。
現代は電気に頼った生活だと言うことを改めて感じました。
電気の音がしなくなると、雨の音がいつもより大きく聞こえてきます。
薄暗い部屋の中で雨の音を聞くのも静かで風情があるなと思いました。
結局、停電は4時間近く続きました。
風情を感じていたのは始めだけで、1時間もすぎると蒸し暑い部屋の中で
うちわを仰ぎながら閉口していました。
お寺は高台にあるので、水害はありませんでした。
高台から県道あたりを見渡すと、30分前まで田んぼだったところが、
30分後には川になっていました。
あっという間の増水に驚き、自然の怖さを感じました。
(雨が降り始めて30分後、田圃は川のようになりました)
これまで、何かの災害が起こるとその後色々な対策が行われてきました。
治水工事や防波堤、気象予報(警戒情報)やハザードマップなども
整備されてきました。
そのお陰で、被害は減ってきているのだと思われます。
しかし、自然は簡単に人間の想像を超えてきます。
やっぱり自然にはかなわない。
色々な対策をしても「これで完璧」ということはなくて、
今考えられる対策をしても被害を受けることもある。
これからも「よりベター、今よりもっと」を追い求めなければ
いけないと思います。
また、自然と闘うのではなく、自然と一緒に生きていると言うことを
今一度考える必要があるのかもしれません。
電気のお陰で、生活は便利になりました。
その電気がなくなった途端に生活が止まってしまう。
個人的には、定期的に電気のない生活をしてみるのも
良いなと感じました。(避難訓練のように)
今週末も台風が近づいています。
台風の通り道やその近辺の方々、どうぞお気をつけてお過ごしください。