こんばんは、禅信です。
巣立ちの時期になり境内でもまだぎこちない飛び方の雛をよく見かけます。
毎年、巣立ちに失敗した雛を住職が拾ってきては一週間ほどエサを与えて飛べるようになってから自然に返す。
そんな姿が風物詩の様になっています。
今年も一匹のスズメを巣立たせました、
今年のスズメは自然に放してから5日目になりますが、
住職が朝玄関を開けると、屋根にとまり餌をねだる様に待ち構えています。
そんなスズメを肩に乗せて幸せそうに笑う
住職を見るとこちらも幸せな気持ちになります。
今年はそんなスズメと一緒に迷い犬もやってきました。
先日、車で出かける用事があり通勤の時間と
重なることを考えて少し早めに出発しました。
お寺を出て一つ目の信号機に差し掛かったところに
柴犬が一匹ふらふらと歩いていました、
近くに飼い主の姿はなく首輪はしていましたが
リードはついていなかったので、飼い主の元から
はぐれて彷徨っているのだと思い保護することにしました。
たまたま車に積んであったリードをもって近づくと人にも
慣れた様子ですぐにリードをつける事が出来ました。
お寺に連れ帰って水をやり、近所の獣医師さんに
連絡を取るとすぐに往診してもらえることになりました。
歳は4歳か5歳位で少し痩せてるけど、
身体もそんなに汚れてないからまだはぐれて
間もないだろうとのことでした。
それから、今日でちょうど一週間、玄関を開けて顔を
のぞかせると、のそのそと近寄ってきて甘えた声を
出してこちらの様子をうかがいます。
そんな、素直なスズメや犬の姿を見ていると
肩の力が抜けて自然と優しさが沸き上がってきます。
言葉が通じない分、あいての表情や態度を
読み取ってその感情に共感する。
私たちも素直が一番と頭では解かっていますが
なかなか態度や表情に出せないこともあると思います。
住職がスズメを肩に乗せて笑う顔を思い出し、
ほっこりした気持ちで本日のブログを閉じようと思います。