旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

みなさまこんにちは!
光彬です!ご無沙汰しておりますm(__)m

コロナ渦中いかがお過ごしでしょうか?
身心ともにご健康でありますよう
祈念致します。


コロナウイルスによる外出自粛が始まり
早1ヶ月半ほどが経ちましたでしょうか。
只今東京のお寺で修行をさせて頂いていますが、
私は典座寮という食事を司る部署におります。
日々、他の指導者役の僧侶や修行している者のために
食材の購入等をしていますが、自粛直前にも
買い出しに行かなくてはなりませんでした。

お店に到着するやいなや、目に飛び込んできた光景に
驚きました。
ほとんどの品物が売り切れていて、
かろうじて置いてあったのは少し傷んだ野菜や
単品では調理できないもの、調味料などでした。
仕方がないので傷んだ野菜を少しと調味料を
購入して戻りました。
他のところはどうなっているだろうかと思い、
もう一ヶ所よく行くスーパーに行きました。
結果は同じでした。

この出来事に、寂しさを感じました。
世間にはたくさん、人と人の思い遣りを大切にすることを促す言葉や広告、行事があります。
ですが、今回のこの事は自分のこと、或いは
自分の家族のことしか考えていない者が
多かったということではないでしょうか。
もちろん、先の見えない自粛生活への不安、いつどこで取り込んでいるか分からないウイルスへの恐怖、情報の混迷、様々な不安がさせた行動だと思います。
だからこそみんなが不安の中にあるときこそ
一人一人が互いに思い遣りの心をもつべきです。


仏教の御教えの中では
他者への施しの気持ち、分け与える気持ちを
持たない者は憐れでありそれによって賤しいと
いわれます。

私は、今まで災害や困難に遇った時、
日本人は穏やかで暖かく
協力的で知的であると感じます。
世界を巻き込むコロナウイルスとの戦いも
克てると信じます。
自分自身も施し、協力の気持ちをしっかりもち
頑張りますので、どうか心ひとつに
この困難を乗り切りましょう。


「人は行為によって賤者となり、行為によって覚者となる」
ブッダの言葉』よりf:id:tabisuruzensou:20200520182505j:plain