皆さん、こんにちは。向月です。
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が出されてから、もうずいぶん経ちます。
ゴールデンウィーク明けには解除になるんでしょうか?
それとも延長されるのでしょうか?
目に見えないウィルスへの恐怖や、将来への不安、外出自粛など
たくさんのストレスを抱えて生活しています。
芸能人や有名人の方々もコロナにかかり、
また残念ながら亡くなられた方もいらっしゃいます。
私も大好きだった志村けんさんもその一人です。
子供の頃、毎週兄と一緒にテレビの前でドリフが始まるのを
楽しみにしていました。
息ができなくなるくらい笑い転げていたのを最近のように思い出します。
その志村けんさんの追悼番組では、加藤茶さんが弔辞を読まれました。
「弔辞 志村、ひどすぎるぞ、おまえ。一番若いおまえが俺たち差し置いて天国に行っちゃうなんてなあ。(中略)5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ。約束だぞ。じゃあ、それまでゆっくりと休んでくれ。大好きな志村へ」
とても愛のある弔辞だったと思います。
加藤さんの志村さんへの気持ちと視聴者で志村さんのファンの方の気持ちがシンクロしていく感じがしました。
先日、私もあるお宅のお葬儀でした。
昨年、そのお宅のお婆さんのお葬儀をさせていただいたご縁で、
この度のお爺さんのお葬儀も勤めさせていただきました。
このお爺さんは76歳でご逝去されました。
長い間、街の郵便局長をされていた方です。郵便局長を引退してからも、
町内会長を務め、地域の清掃活動や老人会の活動などにも積極的に参加され、
沢山の方から慕われる方でした。
ご家族は「友達も沢山いたので、本当なら皆さんに声を掛けて
参列してもらいたいのだけど、こんな時期なので沢山の人を呼べない。
せめて家族親族だけでも爺さんを送ってあげたい」とお話されました。
また、新型コロナ禍が落ち着いたら改めてお別れ会をしたいとのことでした。
その葬儀告別式の中で、ご家族やお孫さんから弔辞を読まれました。
「お爺ちゃん。いつも、私たちをみていてくれてありがとう。明るい春の日差しのような暖かい笑顔をありがとう。貴方は、私たち家族の支えであり、光でした。今、その光が消え、どうしたら良いかわかりません。これからは私たちが周りの人への光となれるように、あなたのマネをして生きていきます。」
このような内容でした。
故人様がご家族や周りの方から本当に愛される存在だったと感じました。
人生最後に送られる言葉は、その方の生き方が現れると思います。
どのような人生を送ってきたか。周りの方とどのように関わってきたが現れます。
志村けんさんも、私が勤めさせていただいたお爺さんも
家族や周りの方を愛して生きてきたのだと感じます。
そうだから明るく、楽しく、みんなに愛される素敵な人生を送れたのだと。
私もこのお二人の「マネをして」生きていきたいと思いました。
しばらく、不安とストレスの生活が続くと思います。
皆さんも、どうぞお気をつけてください。
(境内に咲いた一輪のバラです。花を見ていると落ち着きます)