旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

アウトプット

こんばんは、禅信です。


本日は仕事で地元を離れ富山県に住んでいる
従兄弟が遅めの正月休みということで地元に戻ってきたので
同い年の従兄弟3人、久しぶりの再会にお互いの近況や昔話に
花を咲かせておりました。


子供の時は同じ年の男三人、秘密基地を作

ったり

 

自転車に乗って河川敷を延々と走ったり
沢山の楽しい思い出がよみがえります。

 

子供の時に夢中になっていたことは、大人になっても
つい最近の様に思い出されます。

しかし、歳を増すごとに覚えが悪くなった、一年があっという間に
過ぎるようになった・・・

 

そう感じる様にもなってまいりました。

 

最近読んだ本にアウトプットという言葉が出

てきました。

ここでのアウトプットは、自分の学びや体験を日記に残す事や
誰かに伝える事を指します。

 

この、人に伝えたり何かに書き表すときに学びや体験が深く頭に記憶される
とても大切なプロセスになっているということが書かれていました。

 

私が学校から帰ると母から「今日学校は楽し

かった?」
と学校での出来事をよく尋ねられました。


すると私は学校で教えてもらった事やその日の出来事を
思い出しながら母に話すのですが、このアウトプットも
私にとっては知識や経験をより深める良い訓練になっていた
のかもしれません。


最近ではブログやインスタグラム等、SNSを使って体験や思い出を
共有する事が出来ますが、この共有の中にも学びがあるのかなと
感じるようになりました。

 


例えば私を旅する禅僧に誘ってくださった、俊哲さんは
インスタグラムの写真と文字を使って、仏教の教えを伝えてくれますが
本人に聞くと、「忘れないように、学んだこと、感じたことを書き残しているだけですよ」
と謙遜して教えてくれました。

 


大人になって時が早く過ぎると感じるのは、この学びの深さが浅くなあってしまっているからかもしれません。


どこからか、「ボーっと生きてんじゃねーよ」と聞こえてくる気がいたします。

 

「その人が一日中考えていることがその人だ」という哲学者の言葉がありますが。

 

夢中になれる人生、一年を振り返った時ではなく、人生を振り返った時に笑顔で「あっという間だったな」そう言える様に学びを深めたいものです。

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ふで