旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

想いの中に

8月に入り夏本番、毎日「暑い、暑い」が口癖になっております。
今月より投稿させていただきます。

禅信と申します、よろしくお願いします。

 

先にも書いた通り連日35℃を超える猛暑が続いております。
子供の頃の方が涼しかった様なと、気になり。

 

「30年前の気温|検索|」と検索してみました。

 

8月の最高気温の平均は30年前よりも1.4℃高く、
最高気温の最高値は2.8℃高いという結果でした。

 


そんな暑い8月ですが、ご先祖様を身近に感じるお盆の行事が務められます。

 


先日、来客があり住職が応対する横でお茶出しをしながら

一緒に話を聞いておりました。
法事の日取りを決め、お茶を飲みながらしばしば話をしていると、

ふとお盆の話になりました。

 

お客さん「お盆ってあるでしょ?あれってご先祖様がかえってきてるんだよね?」

 

住職「姿は見えないんですけどね、しっかり帰ってきてますよ。」


姿が見えないのに帰ってきているとはどういう事でしょうか?
不思議に思い少し考えてみました...

 

13日の午前中、気温の上がる前に盆提灯の灯りと共にご先祖様をお迎えします。


お線香を備えお参りをして、久しぶりに集まる家族や親戚と

談笑しながら食事を囲み、お盆棚にもお膳を備えます。


もちろん食べられることはないですが、家族と同じものをご先祖様にもお出しします。


改めてお盆の漢字を見てみると、お皿の上に

分けるという字を書いて盆が出来ています。


ご先祖様の分もお皿に盛り、

お参りに来た人達の分もお皿に盛り、


皆で囲む食事の最中には、

「おじいちゃんそうめん好きだったよね^^」


「おじいちゃんとおばあちゃんいつも喧嘩してたけど、いつでも一緒だったよね」

 

「お盆の時期はご先祖様が姿を変えて会いに来ているから、たとえ虫であっても殺生してはいけませんよ」

 

会話の節々に亡き人の思い出や教えが蘇ってきます。

 

 

「姿は見えないけど、帰ってきている。」



今年のお盆もまたそれぞれの想いの中に
ご先祖様が帰ってくるのではないでしょうか^^

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