旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

スポーツが教えてくれること

f:id:tabisuruzensou:20190724095212j:plain


皆さん、こんにちは。向月です。

そろそろ梅雨も明けるでしょうか?

 

 

先日、私が学生時代に作ったスポーツチームであるスポーツの体験会を開催しました。

皆さんは、ウォーキングサッカーというスポーツをご存じでしょうか?
これは、名前の通り走らないサッカー(実際は走らないフットサルです)。

走ると、反則です。身体をぶつけ合うのも禁止です。

腰よりも高い位置にボールを蹴り上げるのも禁止。

「走る」を「歩く」に少しだけルールを変えただけで、年齢、性別、体力、障害の有無に関係なく誰でも楽しめるスポーツになんです。

今回の参加者も半分は女性。年齢も5歳のお子さんから50代と幅広い方々でした。

 

 

最初はつい走ってしまったり、味方へのパスも強く蹴ってしまったりしていました。

パスを受け取る相手の事を考えて、出さなければなりません。

自分も相手も走ることができないので、相手に思いやりのあるパスを出さなければなりません。慣れてくると「思いやりの気持ち」や「対戦相手への敬意」などが生まれてきます。

最後には参加者や見学者の笑い声が響き渡っていました。

「走ってはダメ」というルールがあることで、みんなが同じスタートラインに立つことができます。

フットサルや普通のサッカーは動きが速く、初心者では周りを見渡して味方を探すことがとても難しいです。この歩くサッカーでは、周りを見渡す余裕ができます。

私にこのスポーツを教えてくれた方も「ゆっくりと周りを見渡せば、以外と近くに味方がいることに気づく」と言われていました。

 

「周りを見渡せば、以外と近くに味方がいる」

 

この言葉を聞いたとき、人間関係も同じなんじゃないかと思いました。

毎日が凄いスピードで過ぎていくと、焦ってしまいます。つい自分の事しか見えなくなってしまいます。

そんな時、ゆっくり動いて周りを見渡すことができれば味方が意外と近くにいることに気がつくのではないでしょうか。

このスポーツが教えてくれた事は、スピーディーで刺激的な生活の中では見えないモノがあるということでした。

また、いろんな壁を取り払って誰とでも仲間になれるということでした。

 

 

このウォーキングサッカーは、今世界中に広がり始めています。実際、ワールドカップも開催されます。

40歳を過ぎた私でも、今から日本代表になるチャンスがあります。

是非、皆さんもゆっくり動く世界に向けてチャレンジしてみてください。

 

 

また、別の旅では「パンかライスか」について考えることがあったのですが、その話はまた今度。