旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

どうすれば・・・

みなさま、おはようございます。哲真です。

 

令和になり、10連休も明け、仕事がバタバタとしているころでしょうか。

10連休もあったのですが、お寺にはあまり関係のない休みでした。

観光客の多い寺院では、御朱印がすごいことになっていたみたいですね。

皆様は、平成の終わりの御朱印と令和最初の御朱印を集めて連休を終えられた方もいるかもしれませんね。

 

さて先月のことですが、会議に出席する機会がありました。

様々な議論を交わし、今後どうやって行くのかを話し合った後、食事を一緒にさせていただきました。

そこに遠くから来られた方がいて、「今日は会議も長引いたし泊まっていこう」という話しになりました。

そこで、別の方が「じゃー、オレがホテル予約しておくよ」とスマホを操作し始めました。その後、「ホテルとったよ。レディースプランなら安かったんだけど。」と一言。

「まっ、それは仕方ないね」

 

 

私は、

「フロントでは、男性がレディースプランで申し込んだら断るのだろうか?」

「そもそも、男性と女性を見分ける基準は?」

と疑問に思いました。

 

そんなことがあった後、帰宅すると

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こんな本が曹洞宗から届いていました。

 

早速読んでみると、現代社会では、周りの人の様々な思い込みや勘違い、知識不足で傷ついて、悩んでいる人がいるのだな。

寺院では、亡くなった方々に戒名を差し上げるということをしますが、それには、男性なら信士、女性なら信女という文字が入ることあります。

この場合、どの部分で男性、女性をわけたら良いのか。そもそもわける必要があるのか。

そして、私自身も何も知らなすぎるのだなと痛感させれました。

 

一般的に僧侶と言われる人たちは、このような相談を受ける機会があったりします。

そこで言った一言が、相手の心を閉ざしてしまうことも、また開いてくれることもあります。

 常にそういった部分を気を付けていかなければいけないと感じさせてくれる事柄でした。

 

日々精進していかなければなりませんね。

そういったことを気づかせてくれたのも御縁、御縁に感謝です。