旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

言刃から言葉へ

f:id:tabisuruzensou:20181017092248j:plain皆様こんにちは!
光彬(コウヒン)ですm(__)m
すっかり涼しくなり、秋ならではのものを
色々楽しめる時節になってまいりました*
涼しい環境で気持ちよく読書するもよし、
作物が実りそれをたらふく頂くのもよし、
清々しく汗を流しスポーツに身を投じるもよし!
良い季節ですね、秋は*

そんな、涼しさが我々の身を包んでいる中、
先日、沖縄県石垣島へ2泊3日の旅行に行って参りました*
あちらはまだ気温が25~30度近くあり、ジリジリと暑い太陽が私の肌を焼きました*
しかし夜になれば爽やかな海風と
満点の星空が、日中の暑さを忘れさせてくれました。

そんな夜に、ある居酒屋へ伺いました。
陽気になって、お店の人に話しかけてみると
「沖縄の人はみんな、みんなに優しいよ」とおっしゃっていました。店員さん以外に話しかけても楽しそうに、笑顔を見せて面白い話をしてくれました。

次の日、ある場所に行くのに行き方が分からず困っていると、島民のおじいちゃんが察してくれたのか声を掛けてくださり、さらにはその目的の場所まで乗せて行ってくれました!
申し訳なくも、お礼を言うと、
なんくるないさぁ~♪」と、錆びた車を再び走らせ行ってしまいました。とても気持ちの良くなった出来事でした。

我々人間は、相手の顔や声のトーン、話し方を受けて様々な思考に到ります。ですから、それらによって、嬉しい気持ちになったり、悲しい気持ちになったり、楽しい気持ちになります。
山梨に帰って来て、とあるアイドルグループに所属する若い女の子が、所属会社に脅され追い込まれて自殺してしまったと報道されているのを見ました。

"愛語"という言葉があります。
まるで、赤ん坊に話しかけるように、慈愛の心をもって優しく相手の心に触れることを指します。口から発せられた言葉は、相手を楽しくさせる素晴らしいものにも、相手をズタボロに壊してしまう凶器にもなります。
言刃ではなく、心からの言葉で
目の前の相手を生かせられる
人になりたいものですね*