旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

登る禅僧その0 ~佛道は人々の脚跟下~

今年は平成最後の夏という事で、高気圧も平成を惜しむかのように、記録的猛暑に見舞われております。皆様いかがお過ごしでしょうか?

等と言っておりますと、ちょうど本日私の住む関東地方に台風が接近しており、夕方ごろから風雨が強まって来ました。これから台風も増える時期ですので、皆様も充分お気を付けください。

 

こんにちは。尚真と申します。縁あってこちらに寄稿させていただく運びとなりました。人様に文章を披露するのは不慣れな為、他の方のように立派な文章を書く事は出来ませんが宜しくお願い致します。

 

さて旅する禅僧という事で私も旅に関する話でも・・・と行きたい所ですが、海外に行った事の無い私ではエピソードが弱すぎる上に先々続かない!

なので私は最近新しく始めた趣味の山登りのお話をさせて頂きます。ドライブがてらのちょっとした山登り旅。それなら何とか続きそう!

 

と言う訳で題して「シリーズ 登る禅僧」! 

山登りはまだまだ始めたばかりで、どちらかというとまだハイキングレベルです。私の文章力と共に、登る山の標高が上がっていくのを楽しみに読んでいたければと思います。

 

さて今回はシリーズ初回ですのでその0です。私が山登りにハマった理由をお話しします。

そもそも山登りに行くきっかけは奥さんに誘われたからでした。まあ奥さんと結婚したきっかけも山登りなのですが、まあ詳しい馴れ初めエピソードは今後ネタに困った時の為に取っておきましょう。

 

初めて山登りに行った際、慣れない山道を一歩一歩、歩みを確かめながら山頂に向かい歩いていました。山道は凸凹で不確かです。ぬかるんで滑りやすい所もあります。大股で急いで歩いたり、勢いよく駆け上ったりなど危険でもっての外。

 

そんな時にふと思い出した言葉があります。それは「佛道は人々(にんにん)の脚跟下(きゃっこんか)」と言う言葉です。

 

この言葉は私が修行道場から師寮寺に戻る前の晩、修行中に大変お世話になったえらいお坊様(注:後堂老師と言うお役目の方です)から頂戴した言葉です。

脚跟下(きゃっこんか)とは足元という意味ですので、その人の足元に佛道がある、つまりは日々の一歩一歩の積み重ね、一つ一つの行いが佛道として現れると言う意味と私は解釈しています。

 

山登りも一歩一歩の積み重ねが大事なのだな~とそんな事を考えながら歩いていると、見慣れない景色も相まって、頂上に着いた頃にはもうすっかり山登りの虜になっていました。

 

こんな感じで山登りを通じて感じた事、毎回お伝えしていければと思います。私の回はどうぞ新聞の4コマ漫画を読むくらいの、軽い気持ちで読んで頂ければと思います。次回も宜しくお願いします。

 

最後に先日6日は広島、明日9日は長崎へ原爆が投下された日です。過去に起こった出来事を教訓にし、その教訓を自分たちの生活にどう活かすのか。私達の生活に活かせる教訓もきっとあるはずです。争いの無い世界が早く実現されますように。。。

 

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山道も一歩一歩が大切です。