旅する禅僧

より多くの方々に仏教をお伝えし、日常の仏教を表現していきます

一大事

炎暑の候、いかがお過ごしでしょうか?
日本中で40℃を越す気温が発表され、
外出もままならず不自由な日々を
お過ごしであると、お見舞い申し上げます。

また集中豪雨で命を落とされた諸精霊位に
追悼の意を表します*

改めまして、みなさんこんにちは!
光彬(こうひん)と申します。
よくコーヒーと間違われます。
さて、タイトルにありますように
一大事のお話でございます。

会社の一大事だ!
友達の一大事だ!
恋人の一大事だ!
と、上記のように使うことは昨今
少なくなっているかと思います。
それは、"一大事"が略され"事"と
短く表されるようになったからです。
そしてこの"事"には、"命に関わる大切なこと"
という意味があります。

私がこの言葉の意味と出会うきっかけとなったのは
昔、産婆さんをされていた方の
お葬式を務めさせて頂いた時です。
その方はたくさんの赤ん坊を取り上げ、
この世界に無事に命を迎えるお仕事を
されていました。

その方の御子息様がお話してくださいました。
母はいつも「産事と楽しく、真剣に向き合って
いればいい子が出てくる」と。
その時に、ん?産事?と疑問に思いました。
今思えば、その産婆さんは"事"の
意味を理解されていたのかと思います。


食事、性事、家事、仏事、、、
ふとした時に、~事と付くものがあります。
我々は知らず知らずのうちに日々、
命に関わるほど大変なことを成し遂げ
1日、1日を生きています。

ですから、感謝の心と、よく頑張った!と
自分を誉める心を持ってみてください。
何か景色が見えてくるかもしれません*



七月も終わりに近づいてきました。
どうか、熱中症等にお気をつけて
お過ごしください*